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2014年6月29日 (日)

近くのお蕎麦やさんがスゴイ

 今回はおいしいおそばのことです。「庄庵」といいます。まずはおいしいそばの写真からご覧ください。
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 わが家から自動車で5分ほどのところにあります。通勤のため朝夕、このお店の前を通っていました。当然、そば屋さんができていることは数年前から知ってはいました。でも、まさかこんなに素晴らしいおそば屋さんとは!
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 民家を買い取って少し改造したようです。昔の民家らしく「田の字型」の和室があります(正確には一部屋は畳ではなく、板間)。私たちが通していただくのは和室と囲炉裏部屋の2部屋があり、私は囲炉裏のある方でした。
 入ると、大きなアマゴが焼き上がっているのが目に入ります。香ばしい香りが少しします。炭火です。この炭も、近くの老人会の皆さんがやいているとのことです。普通キャンプに使うのはマングローブの木の炭です。
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 最初に食するのはそばせんべいです。細くてやや堅めです。普段は口にすることがない味のせんべい。歯ごたえがあります。そばへの期待が高まります。
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 でも、まだそばはでません。そばがき(蕎麦掻き)です。粗挽きの粉なので、舌触りがとてもいい。モチモチです。1年寝かせたという醤油が良く合います。これはおいしいです。そばがきを口にすることはあまりないので、なおさらおいしく感じます。
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 そしてお待ちかねのアマゴの塩焼きです。アマゴは養殖されたものですが、その日の朝まで生けすで泳いでいたとのこと。鮮度はばっちり。生臭さはまったく感じません。このアマゴはお店の奥さんが2時間かけてやいてくれています。表を1時間、裏を1時間。炭火のやや遠火で。そのため骨までやわらかく、香ばしくなります。
 ご主人が、「竹串を抜くには軽く身をたたき、二回ぐらいそっと回すときれいに取れます」と言って教えてくれます。その通りにするときれいにぬけました。ここは頭からかぶりつくのが食べやすく,おいしい食べ方だと思います。頭も本当においしいのです。川魚に対する認識が変わりますよ。
 脂肪が抜けているので、身がしまっています。「おいしいなあ」という言葉しかでません。シッポの塩を少し落とすとより食べやすいと思います。塩味が強めなので。頭からシッポまで残すところは何もありません。あるサイトには、「庄庵」について、「お蕎麦と同じぐらいメインのアマゴ」と書かれていました。確かにこのアマゴは天下一品です。アマゴの命をいただきました。
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 そばはまだです。奥さんの手作りの天ぷら3品をいただきます。季節によって異なるようです。この日はむらさき豆、アシタバ、シイタケ、ゴマ豆腐などでした。一つ一つがきれいで、おいしいです。作ってくれた方の話を聞きながらいただくのはとてもぜいたくです。
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 このお店は一品ずつご主人と奥さんが運んでくれます。いよいよそばです。「更級そばです」と言って持って来てくれました。「今の季節だと、『そうめんですか』というお客さんがいます」とご主人が言うほど、白く、細いそばです。さっそくいただきます。上品です。そばの実の中心だけを使っているとのことです。そのためそばらしい味はあまりしません。食感が楽しめます。
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 そしていよいよ「そばの三種盛り」です。田舎そば、細打ち、太打ちの3種類です。「最初は手前の田舎そばをネギとつゆでどうぞ。その後は細打ちに辛み大根を入れてください」とのことなので、その通りにしていただきました。薬味へのこだわりもあります。
 
 「お代わりもありますので、お腹いっぱいになるまでどうぞ」と言ってくださいますので、遠慮なくお代わりをお願いしました。写真は田舎そばと細打ちです。それぞれ2人前です(^^)/ お分かりの度に薬味も一緒につけてくれます。
 そばのおいしさは私の筆致では表現できません(涙)。ぜひ、この味わいをお店で堪能してください。
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 そばは更級そばも、3種盛りも、すべて「十割そば」です。このお店は十割そばへのこだわりがあります。
 町のそば屋さんでは十割そばを置いてないところもたくさんあります。あったとしても、限定数があり、価格も高めです。十割そばのお代わりは普通はありえないことです。

 更級そばや細打ちは本当に細く、見るだけでも見事です。手切りだそうです。ご主人が言われるには、切ることよりも伸ばす方が難しいと。1mmの厚さに伸ばすのはとても難しいそうです。確かに素人にもそれは分かりそうです。切れないように。
 まるで機械で切ったかと思えるほどの均一の細さ。「機械ではこの細さは出ません」と言われました。だから、普通のそば屋さんではここまでは細くはできないのかもしれません。
 3種類の十割そばをお腹いっぱいになるまでお代わりができるなんて、なんという贅沢なことなのでしょう。

 ご主人は定年まで某大手百貨店に勤めていらっしゃったそうです。そのためか、話題が豊富で、表情も豊かです。笑顔でそばのことを説明してくださいます。そば一筋ではないだけに、なおさらそばへの深い愛情と冷静な説明に心を引かれます。
 そば粉は県内産でしょうかとたずねたら、「十割で打つにはそば粉がよくないと。近くのそば粉でもやってみましたが、ダメですね」という返事です。浅草の「霧下そば」という名前が書かれたそば粉の袋がお店にありました。そば粉は秋田と青森の白神山地のものを中心にして使っているということです。「霧下そば」は1700年ごろ江戸で創業したそば粉の老舗のようです。一流のお店からそば粉を仕入れているのですね。
 一流といえば、百貨店ではバイヤーの仕事をされていたそうです。目利きは確かなはずです。

 そばでお腹がいっぱいになったところで「そば湯」をいただきます。そばを茹でたときの湯ではなく、そば粉をといて作ったそば湯です。そばの実が2つ浮いています。そば湯の味は甘いです。そのままでもおいしいけど、私はやっぱりつゆを少し入れて味をつけました。
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 最後はデザートです。葛です。庭で取ったという蕗も少し。器も素敵です。
 「庄庵」を一度訪ねたら必ずリピーターになるでしょう。でも、難点があります。予約が取りにくいのです。1日に2組限定で、10人までです。奥さんに「2組と言わないで、お部屋はあるので3組でもいけますよね」と言ったら、温和な奥さんがその時だけは語気を強めて「とんでもありません」と言われました。1人1人に合わせてできたてのそばを出すには2組までということのようです。確かにご主人も奥さんも忙しく動いていらっしゃいました。
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 料金は2800円です。これは安いです。町のそば屋さんで十割そばの大盛りを注文すればそれだけで1,000円にはなるでしょう。さらにアマゴの囲炉裏焼きや十割そばのおかわり自由なのです。破格です。「もう少し価格を上げてもらってお客さんを減らしてもらったほうが、予約が入りやすくなるので私としてはうれしいです」と奥さんにつぶやいたら、笑って「主人はこのままの値段でいくようです」と。消費税も転嫁していないようです。込みということは実質的な値下げです。

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